Piezoさんからいただきました。2007.9.24
 
今年に入り R−2R、ASRC、DAI(CS8416)+リクロック の順で購入させていたきだき、この度何とか完成しましたので
投稿させていただきます。
元々10年程前に自作したDACがありましたので、これをベースに置き換え音質向上を確認しながらの作業と、オリジナル回路
から改造してしまいましたので時間がかかってしまいました。かなり邪道なことをやっていますので、公開に問題あると思われる
部分は削除いただいて構いません。
 
1.改造内容
 1)既存DACはPCM1702(20ビット、8倍オーバーサンプリング)のため、R-2Rを同仕様(20ビット、8倍オーバーサンプリング
  に改造し音質比較する。R-2Rを8倍オーバーサンプリングで使用。
  R-2RはNOS仕様となっていますので、LRデータを並列入手し、同時にD/Aする必要があります。
  また16ビット対応はパターン準備されていますが、20ビット対応は中途半端なパターン修正が必要です。
  ⇒R-2Rは低音がしっかりしていて素性が良いという印象でしたので、現在ラダー抵抗をDALE(RN60D)にしています。
 2)ASRCの効果を確認する。
  正直、回路の中身がわからないまま作製しましたので、音が出たときはホッとしました。
  ⇒DAIも古く48KHzまでしか動作しませんでした(スペック上はおそらくNG)が、32→44.1→48KHzと比較しますとかなりの
   違いがあります。特に48KHzでは高域が滑らかになりました。この結果、96KHzまで対応可能なDAI(CS8416)が欲しく
   なりました。
 3)DAI(CS8416)+リクロックへ変更し、96KHzまでのASRC効果を確認する。
  48KHzまでは音が激変したのですが、以外にもそれ以上の周波数はそれ程ではありませんでした。
  おそらく私の耳で聴き分けられる高周波は48KHzが限界だったのだと思います。一般的に可聴帯は20〜20KHzと云われま
  すが、音の変化?なるものはもう少し高域まで認識できるのではないかと勝手に納得しています。
  ちなみにリクロックは90MHzとしましたが、左右の焦点が増したという印象です。
  ⇒これでASRC→DAI→R-2Rと揃いましたので、R-2Rを本来の24ビットに変更しました。
 4)クロックの同期化によるジッタ低減を検討する。
  クロックを90MHzにしたのは理由があり、これを分周していくと45MHz、22.5MHz、11.25MHz、5.625MHzとなります。
  D-F/Fを2コ使用して16分周までできるボードを追加し、@ASRCのDAI(DIR1703)
  AASRC(SRC4192-BCKOとDIT4192-MCLK) BCDトランスポートのクロック に同期しました。私のトランスポートの
  クロックは11.2896MHzですので、かなり乱暴ですが11.25MHzで代用します。@のクロックは5.625MHzにしました。
  11.25MHzにしたかったのですが、SCF0のクロックセレクト端子が、IC内側に引き出されており
  5.625MHzしかできませんでした。Aのクロックは22.5MHzとしました。つまり88.2KHz固定になりますが、96KHzも88.2KHzも
  差がわからないのでまあいいや!というところです。
  ⇒B→@→Aの順で作業しましたが、Bと@は絶大な効果がありました。CDのPLAYボタンを押してボリュームを上げていく際
   思わず「あれ?」と声が出そうになりました。静かなのです。そして出てきた音の生々しさとエネルギー、特にピアノの音のエネル
   ギー感は違います。心配したクロック11.2896MHzと11.25MHzの差については私の耳ではわかりません。
   音楽家など絶対音感のある方ならわかるのかも?
  私はジッタ低減方法としてクロック同期を選択しましたが、現在検討されているメモリバッファーと通ずるものではないかと考えます。
 
2.完成したDAC
 1)外観
   上段の左がDACで、右はトランスポートです。DACの下の段にあるのはDAC用電源BOX(トランスのみ)です。
   どちらも同じデザインで筐体は木でできていますが、正面パネルのみ黒(半透明)のアクリル板を共締めし、電源用LEDの
   光が透過するようにしています。
 
 2)内部:上蓋を開けたところ
   一番左:ASRC、中央の上:RS422I/Fのレシーバとドライバ、中央の下:DAI(CS8416)+リクロックとクロック分周回路
   一番右:R−2R です。R−2Rのバッファ用オペアンプは未使用で、バッファボードは実は裏面にあります。
   これらのボードが着いているベース板(これも木)は、筐体の1/2の高さに搭載されており、この板の両面に各ボードが締め
   付けられる構造です。メリットはボードを複数段重ねる必要がないので改造し易いところです。
   RS422I/Fは、ドライバがトランスポートへのクロック出力、レシーバはデータ入力用で、トランスポート側I/Fも改造しています。
 

 3)内部:下蓋を開けたところ
   左:バッファボード(金田式です。)、右:電源ボードです。裏のR-2Rの出力線がベース板の左横を通りバッファボードに入
   っています。ベース板の上下左右は2cm程度スペースが空いていてワイヤを通せるようになっています。     


とのことです。木を多用したラックにケースが両脇のSPとの調和していて、がシックな感じでいいですね。
ケース内の両面実装もおもしろいです。木がベースなので止めネジはタッピングビスかな?


川口市のTさんからいただきました。 2007.10.1

頒布いただいたHPA2ヘッドホンアンプがようやく完成しましたので、投稿させていただきました。
当方回路の知識はあまりないので、マニュアル通りですが、何とかケースに収める事ができました。

製作途中のトラブルとしては、測定の際、デジマルで電圧を測ろうとしたら電流レンジになっていてQ22の1815を飛ばしてしまったり、組みあがってヘッドホンを繋いだ所、オフセット調整をすっかり忘れていて、ヘッドホンを(安物だったから良かったです)2台お釈迦にしてしまいました(泣)
電源のコンデンサーは秋月の4個100円の物ですが、ダイオードが飛ぶ事も無く今のところ大丈夫そうです。
パワトラはケースに直付けにするのが面倒だったので、バイアス電流を少なめにして小さ目のヒートシンクを取り付けました
。 

写真の方ですが、なかなか時間が取れず仕方なく会社の机で作業していたので周りが散らかってます。見苦しくてごめんなさい。デジカメが無かったので、携帯で撮影しました。画像がブレていてすみません・・・

肝心の音ですが、予想していたよりも遥かに良くて驚いてしまいました。
愛用の20年前のDENONとONKYO(Liverpool)のプレーヤーにこんな音が入っていたのかと 驚きとともに、惚れ直してしまいました(笑)今まで聞こえなかった音が聞こえてくる・・・暫くいろんなCDをかけまくってしまいました。
とても滑らかで低域も良く出ますし、聴き疲れもなく仕事しながら聴くには最適です。今回知人の依頼で作りましたが、自分用のも作りたくなってしまいました。

あとは、前にお譲り頂いた、1794−3とASRCの製作に取り掛かるだけです・・・多分年末頃完成でしょうか???
あとメモリーバッファーDAIも導入したいですね。

ヒロさん、素晴らしいキットを有難うございました。

とのことです。秋月のコンデンサもB基板になんとか乗るもんですね。
写真は仕事場なのですね。トレーサの机といい、なにげに置かれた絵コンテといい、イラスト関係のお仕事のかな?
誤って机のガラスを割らないようにしてくださいね。












Matsukataさんからいただきました。 2007.10.8

メモリーバッファー搭載、DAC1794D-2の2号機が完成しましたので、ご報告させていただきます。

今回は自分用(1号機は製作依頼用)ということで、手抜いて入力は同軸2系統のみとしました。 ^^;)

フロントパネルの加工は、1号機踏襲です。
使い勝手の誘惑に負け、今まで長年続いたセンターLED1発のデザインをやめました。

ご参考までに、以下、部品構成です。

・平滑コン:ニッケミKMG、KME
・Di:ショットキーバリア(デジタル)、ファストリカバリ(アナログ)
・抵抗: フィリップス金皮 & デール NS-2B & CMF-55
・アナログ部コンデンサ:APSコン、WIMAコン
・オペアンプ:OPA134PA

例のLM337の放熱ですが、相変わらず熱くなるので更なる対策を考えた結果、基板のスペーサーの
高さを調整し、天板をつけると放熱板が天板に密着し、天板に熱が逃げるようにしてみました。
ヒートシンクがケースに接触するとLM337がショートするので、1mm厚の放熱ゲルシートを挟んでます。

それと内部クロックの水晶ですが、随分前にオーディオ仲間の間で特注したものが部品箱にあったことを
思い出し、その水晶を使ってみたところ、安定度が非常に良くなり、LEDの点滅が10分に1回位になりました。

さて、音ですが、殆ど1号機と同じ音で、非常に美音です。
WIMAコンを使ったことで、若干高域にスパイスが効いたような感じになりました。

この1794D-2+メモリーバッファーは大変すばらしい音なので、まずいことに、1794D-2より先に作る予定で
あったDAC1794-3の製作意欲がかなり低下してきました。 ^^;)

以上、いつも楽しいキットをありがとうございます。
1.5ヶ月の間に、3台のキットをケース加工込みで製作したため、さすがに疲れました。
秋の夜長ですから、暫くはコテ休めリスニングに没頭したいと思います。


とのことです。やっぱり秋は聞く方に没頭でしょうか。
私もケースに入っていないものが溜まっていますが、早めにケースにいれて音楽に没頭したいと思う今日このごろです。









Nさんから追加でいただきました。 2007.10.9

水晶発振器と発振器専用電源の実装写真です。


とのことです。ちょっと予想外の実装方法です。




和歌山のOさんからいただきました。 2007.10.12

はじめまして、私は「和歌山のO」と申します。Oは私の名字の頭文字です。いつも楽しく拝見させていただいております。
 この度、頒布いただきましたHPA-2の基板によるパワーアンプが完成しましたので紹介いたします。
 配線それにケース加工ともあまりうまくできていませんが、一度ご覧いただければ幸いです。
 早速ですが、私のコンセプトについて紹介します。
<コンセプト>
・ 終段はトランジスターとする。(現在MOSFETのアンプを使用中のため。)
・ モノラル構成とする。
・ 高域がよく伸びるアンプであること。
・ 電源はTrがいっぱいついたAD基板を使ってみたい。
・ みなさんと同じようにタカチのケースに組み込みたい。

 次に回路について紹介をします。
<回路構成>
@ 現設計と大きく異なる点
・ 初段への電源供給用のQ22とQ23の回路はバイパスして使用していません。
・ 初段回りの石は2SC1775と2SA872を使用し、終段側は2SC1845と2SA992を使用しました。
A 電源回路
・ 電源はAD電源としています。主回路部は2SC5200と2SA1943を使用し、他はマニュアルどおりのTrを使用してます。
・ 電源トランスは2X30V,3.75A、225VAを2個使用しています。大きさの割りに安かったので、これに決めました。品物が届いてからちょっと大き過ぎたかなと思っております。
・ 整流回路ですが、写真では見えませんが、トランスの下に、18,000μFを正負に1個入れています。2CHでこのコンデンサーを4個使用しています。
・ ミューティング回路ですが、出力端子に0.6V程度の正負電圧が発生すると、リレーをoffする回路を入れたもの(MJ誌によく出ている回路です。)を、ユニーバサル上に組みました。また、この回路の電源は、当初、アンプ電源の整流段から取り出しましたが、電源off時になかなかリレーがoffにならなかったので、電源トランスの2次から直接取り整流することにしました。リレーは24Vなので、3端子レギュレーターで降圧していてます。

B その他
・ ケースですが、電源トランスを上に持ち上げた配置にした関係で、ケースの底には2mmのアルミ板を挟んで補強しています。電源トランスを載せている板は3mm厚のアルミ板です。試行錯誤の奮闘の結果、ネジの通らない穴が残ってしまいました。

 いよいよ楽しみの音出しと調整について紹介します。
@ 音出し
・ オフセットの調整(VRを中点でonすると、初めからOKでした。)、終段の電流調整(現在70mA程度です。)も無事に行い、出力波形をオシロで確認すると、とてもきれいに出ていました。オーバーシュートのない大変きれいな波形です。
・ スピーカーにつなぎ、音を出してみました。とても明るい音色です。今まで使っていたアンプとは異なる音です。利得が26dBあり、ちょっとボリュームを上げただけで大きな音になってしまいます。この日は少し鳴らしただけで、すぐ電源off。

A トラブル発生!
・ 1週間後、出力レベルが高いので、先ず、他のアンプと合わすために利得10dBに変更し、音出しを開始しました。初めは異常なく進みましたが、LPを聞いた後、DACの電源を入れると同時に、スピーカからボスンという嫌なノイズが出ました。その後、スピーカからジーン、チリチリ、ボスボス、キッキキッキという色んなノイズが出だしました。
・ オシロで状態を見ると、何と、発振しています。周波数は1MHz程度です。対応を図るべく、ヒロさんの製作検討記を読み返しました。C3とC4が小さいと高域が伸びることが分かりました。現設計どおり150pFでしたので100pFを追加してみました。
・ 今度は、少し安定しましたが、アンプの電源をoffにして直ぐに電源を投入すると、また、発振をします。1分間程度放置してから電源を投入すると正常に動作します。発振している時はオシロのプローブを何処につけてもメチャメチャな波形です。一瞬もうダメか?と弱気になってしまいました。気持ちを取り直すのに1週間かかりました。

B 安定化までの対応策
・ 発振したノイズを基板上に撒き散らさないようにするため、R4、5、6、13とアース間に0.1μFのCを入れてみました。しかし、完治しませんでした。
・ 次に、ここに手を出してはいけないのかもしれませんが、高域を落とすためにNFB回路のC17に10pFを追加して20pFとしました。すると、アンプの電源再投入間隔が15秒程度でも発振しなくなりました。ただし、この時点ではまだこれより短い時間では発振しました。
・ このことより、高域を思いっきり減衰させると良いのではと思い、試しにC3とC4の容量を現設計値150pFに手持ちの330pFを付け480pFに増やしてみました。その結果、電源のon-offを瞬時に行っても発振しなくなりました。現在の1MHZでの利得は現設計値と比べると6dBの減衰となっています。これでも、100kHzあたりではフラットな状態ですので、問題はないと思います。
・ 再度、スピーカにつないでアンプの電源を入れ、他の装置のSWや室内照明用の蛍光灯のon-offを行っても、一切ノイズを拾わなくなりました。

 今回の製作で勉強になったことですが、周波数特性のいいアンプは基板の配置や配線を上手に行わないと、せっかくの性能が活かされずに不安定なものになってしまうことを身を持って経験することができました。
 しばらくこのアンプの音を楽しみたいと思います。
 これからもどうぞよろしくお願い致します。

                                       From 和歌山O

とのことです。最初に写真を見たときに「平滑コンデンサはどこ?」とおもいましたが、トランスの下なんですね。
それにしてもトランスサイズが目立ちますね。周波数特性と発振の関係については、微妙なところがありますが
オーディオ用ですから帯域を落として安定化させるのはよい選択だと思います。

 








ピーターとアンディさんからいただきました。 2007.10.14

DAC1794−3プラスメモリーバファーが遅まきながらできましたので、良かったら写真館へ掲載してください。
しかし、今頃では参考にはならないですね。


DAC1794−3用電源の電解コンは秋月の床に転がっていた青色3,300マイクロ50ボルト1袋30個?入りで、
ツエナーダイオードは一般品で確認後、品番にL付きのローノイズ品?に交換しました。
DAC部分のTR、チップコンは部品表通りで、抵抗はディール茶色、パスコンはOSコンです。
IV抵抗、合成アンプ出力100オームはビシェーです。なお、IVアンプ、合成アンプのVRオフセット調整VRは取り付けていません。
メモリーバファーのIC、チップコン、チップ抵抗は配布通りで、抵抗はやはりディール茶色、パスコンはOSコンです。
電源供給は考えた末、クリスタルとパラ接続にして別電源(手持ちのトランスとMINIプラスディスクリート基板)からにしました。
その為かビートチェッカー調整はスムースに25秒以上の間隔点燈になっています。

DAIはDAC1794−3部分からダンプ抵抗なしでつなぎ、アダプター接続はコネクターでは天板に当たる為半田直付けです。
また、アダプター基板が万一天板に当たらないようにDAC基板中央の取り付け穴のスペーサーにスペーサーを足して天板を支えさせました。
この関係で半田ブリッジアースではケースアースがループになるため半田ブリッジは止めてジャンパーでケースへアースしています。

音質は私の独断では、DAC1794−3単独でも今までのものより情報量が多く、生命感があって、気に入りましたが、
メモリーバファーを加えると、場の雰囲気、空気感、気配(同じことじゃ)と言われるものが益々判るようになりました。
お気に入りのthree blind miceの特に山本 剛トリオ ライブ・アット・ミスティのライブ感がたまりません。
JAZZ好きの方、確認のうえご感想をお願いします。
ケースは何時もどおりで、摘みスイッチはダミーです。
ヒロさん、今回のDAC等に協力された皆さん本当にありがとうございました。
これ以上のDACはないと信じてCDを聞きまくろうと存じます。


とのことです。いつもながら見事な自作ケースですね。
私もDAC1794-3とメモリーバッファーの組み合わせは、かなり強力だと思います。
ただ1点、つくるのが大変なことをのぞけばです(笑)。
小さくみえるEIトランスは水晶用の別電源ですね。









羽曳野市のNさんからいただきました。 2007.10.14

いつもすばらしい基板をありがとうございます。
久しぶりに投稿させていただきます。

 
以前に制作していた電流帰還型/お気軽でないアンプ基板を使用したもので少しノイズがあり最近、
対策をかねて自分なりのバージョンアップをしました。
電源部の強化で電解コンのアースラインを銅板にし、電圧増幅段の電源部も左右独立に変更しました
出力段はFETで2SJ200 2SK1529を使用し、アイドリング電流は初期値は100mAでしたが今回、300mAと
多く流して通常聞く音量では十分にA級クラスで動作するようにしました。
このアンプは低域用としています。
 
パワーアンプ基板−2を使用したメインアンプ2台も完成しました。
このアンプは中域用と高域用にそれぞれ使用しています。
2台ともパーツなど制作内容は全く同じです電源スイッチノブのプロテクターの色違いだけです。
出力段はトランジスターでマニュアル通りの2SC5200 2SA1943を使用、アイドリングは約200mA
ほど流していますが放熱器は結構、熱くなります。
ペアーがよいと思われる部分のトランジスターは完璧に選別しました。
 
電源部は小型コンデンサ用電源TYPE-A.Bを使用、なにぶん一台に2枚もこの電源基板が入るので
ケース内を有効に使えるように固定する方法で苦労しました。
結果、前面パネル裏にアングルでシャーシーを止めて取付ける方法を取りました。
これで電源トランスを中央に設置でき、出力段のトランジスターを放熱器の中央付近に固定でき
バランスのよい放熱効率を確保できました。
 
苦労したのは整流用ダイオードが容量の大きいショットキーを使用したため基板のスルーホールに
入らず、スズメッキ線で下駄を作り中継する形を取りました。でも、その後の配布いただいた同じ
小型コンデンサ用電源基板TYPE-Bは、すでに改良されて大きなダイオードも対応できていることに
気づきました。
 
それぞれのアンプをフルレンジスピーカーでチェック、入出力測定など行いました。
歪み、ノイズもなくドリフトもバッチシです
音質につきましては簡単に申し上げて癖のない音です。最大出力は35W程度ですがマルチドライブ
では音量不足は全くありません。でも3台のアンプの発熱は暑いけれどこれからは暖房になるかも

とのことです。銅板をつかったコンデンサのGNDラインはよさそうですね。ここを起点にすればアース電位が安定しそうです。
それにしても、最高の製作環境ですね。なんだかあこがれてしまいます。



















秦野市のMさんからいだきました。 
2007.10.25

DAC1794-III、ASRC、Memory Bufferができたので投稿します。

メモリーバッファーとDACの電源部はほぼオリジナル通りですが、DACまでのSPDIFの
信号線、DACのアナログ部とASRCに少し細工をしました。

以前、DAC8D Superも110オームのバランス受けに改造したのですが、音が劇的によく
なったので、それ以来、SPDIFの伝送はRS-485をネットワークケーブルを使って伝送
することにしています。

本機も同様に、送り出し側で110オームのバランス信号(RS-485)としています。それ
を、Category-6のイーサネットケーブルを使ってDACの筐体まで伝送しています。

DACの入力はパルストランス入りのRJ-45コネクタで、そこからASRCまでもツイストペ
アケーブルで伝送しています。入力側の74HC153(MUX)をソケットとして作成してお
き、ここにもLTC1485を使ったレシーバーを置いています。反射がおきないよう
に、ターミネーター抵抗はLTC1458の直近につけてあります。



メモリーバッファーはIC38を74AC393に変更したのですが、それ以外はオリジナルど
おり。電源はASRCから引いています。

ASRCとDACを直結すると192KHzでも動作するのですが、我が家の場合にはメモ
リーバッファーは192KHzにすると音がまったく出ません。96KHzでも良い音な
ので、96KHzに固定してあります。

DAC1794-IIIは、若干部品を工夫してあります。DAC側はケミコンを使わず、22uFの積
層セラミックコンデンサ等を使っています。アナログ回路の抵抗は、I-V変換抵抗は
Westernの窒化タンタル抵抗、他の抵抗はDALEの金皮を使っています。
トランジスタで音が変わるということだったので、バイポーラトランジスタはすべて
メタルキャンを用いてみました。低電流回路だけでもゲルマニウムトランジスタを使
おうかと悩みましたが、とりあえずはシリコンで様子を見ることにしました。

肝心の音ですが、DAC8D Superと好対照です。DAC8D Superは、分解能はそこそこで
すが、音に熱気があります。新しいDACは、すっきりした音ですが、分解能で大幅に
勝ります。
特に、Wow wowの副音声だったころのSt.Giga をエアーチェックしたDATは32KHzサ
ンプリングのせいか、差が歴然とします。32KHz, 12ビットの信号にも驚くような音
が入ってい他ということを実感しました。

メモリーバッファーの効果もはっきりと出ていて、音がすっきりとする感じがします。

このところ、音楽を聴く時間が目に見えて長くなりました。これもヒロさんのご尽力
のおかげと思います。
ありがとうございます。

とのことです。メモリーバッファーは74393だけでなく、他の若干のゲートICも高速タイプにするのと
C16を22pFにすれば192kHzでも動作すると思います。ASRCと組み合わせるといろいろな入力周波数
に対応できるようになるので便利だと思います。難点はケースが大きくなってしまうのですが、
19インチラック用のものだと余裕がありますね。