ミニ(?)オフミの巻き 2007.9.9

「9/1(土)か9/8(土)あたりどーでっしゃろか?」
と、ksさんからメールが入っていた。おお、久しぶりにオフ会ですな。
どうやら、メールの流れをみていると今回のオフ会はハムさんとksさんの共謀らしい。
この2人、どうも行動が怪しい・・・・

「お誘いありがとうございますだ。9/8はOKです。
ハムさんがDAC1794-3をもってこられるのなら、私は何にしようかな?
メモリバッファーは箱に入ってないので、電子ボリュームプリでも持っていきましょう。」


というように返答をしましたが、ハムさんからのリクエストもありDAC1794-3も持っていくことになった。
しばらくしてksさんから、

subject:Miniオフ「Soulnote dc1.0 と ヒロ印1794-3を聴く会」やります。

というメールの発信が!なるほど、今回はそう言う主旨ですね。
Miniオフ会ということなので、阪神地区の比較的近場の方のみにメールが発信されたようです。
それでも、参加者は濃いな〜。
結局は小生の都合が悪くなって9/9に変更してもらったのですが、集まったのは計7名です。

<参加者一覧>
・Aさん(HPは隠していません?
・ハムさん(駄目社員はむの日記)
・Ksさん(虫屋の雑記帖)
・tatebaさん(立てば@)
・MHIさん(自作で遊ぶオーディオの世界へようこそ!)
・龍一さん(blog)

・ヒロ

というメンバーである。集合時間は10:00頃ということなので、家を9時過ぎに出発する。
お昼ご飯を途中で買っていくことにしていたので、近くのコンビニに入っておにぎりを物色しようとしたが、
ほとんど陳列されていない。賞味期限を見てみると、「9月9日13時まで」なんと、あと4時間程度しか保たないって!
店の人も、お弁当類をレジかごに入れていたところをみると、どうやら賞味期限切れに近い物を撤去しているようだ。
ということで、この店はパス。違う店で買いましょう。
あ、そうそうお土産として、何かつまむものでも買って行きましょう。ということで、家の近くの「ショウタニ
で焼き菓子を1つチョイス。もう少し遅めの出発だったら、「エール・エル」でワッフルといきたいところですが、
たぶん店はまだ開いていないでしょう。まだ朝9時ですからね。

日曜日の朝ということで、車も少な目です。順調に工程を消化し、9時50分頃到着。
買い物も含めて50分ほどで着きました。既に、ksさん、ハムさん、Aさんが到着しておられます。

え!いきなりですか?

まだ、みなさんが揃っておられませんがハムさんがおもむろにDACの蓋を開けだしました。
え、いきなりですか・・・・・
ハムさん製作のDAC1794-3です。電源基板が上に来ているので、本体が見えませんが放熱を考えれば、
本当はこれがベストな配置です。
ひときわ目を引くのが、アナログ電源のレギュレータに使っているトランジスタです。2SB1429とありますが、
完全にサイズオーバでっせ。放熱板は銅線でくくって縛り付けてあります。ひょっとして縛るのがお好き?
「マイナス電源が音質には効くんですよ」とのことです。

この基板が入っているケースは500円らしいです。それを聴いた某氏、「もっと高いケースにいれなあかんやん!」
関西人は素直です。「なかなかシンプルなケースですね」なんて、結局誰も言わなかった。

          ハムさんのDAC1794-3                          そんなにきつく縛らないで・・・・

次々と・・・・

一人がケースの蓋を開け出すと、俺も俺もという感じでみんなが開け出しました。ひょとして、みんな露○狂?
例外に漏れず、私もご開帳!といっても標準的な部品で作っているので、あまり面白みはないかも。
ハムさんのと合わせると、本体と電源基板がそれぞれよくわかっていいですね。


ヒロのDAC1794-3。極めてベーシックに組み立てています。

これって何?
そうこうしているうちにtatebaさん登場。今日は電車で来られたので、最寄り駅で龍一さんがピックアップしてこられました。
機器をもって電車で移動は大変なので、ご苦労さまです。とくに、怪しいものを持っているので回りの目が気になりませんでしたか?
tatebaさんのDACの蓋が開いたときは、最初何の基板かわかりませんでした。でも、よく見ると、DAC1794-3だ!。
でも、何かが生えています。そう、IVアンプの入力段にはミニチュア真空管が挿さっています
なんでも、このミニチュア管はICBMに載っていたものと同じ型とのことです。
この小さいのにヒータ容量が2Wあるので、4個だと8W。ケースの中に収めていれば過熱してしまうので、
わざと長めに取り付けて、管をケースの外に出しておられます。
 それにしてもケースの中には放熱板が目立ちます。アナログ部のドライブTRにはすべて放熱板が付いていますが、
真空管を使うために電圧が高くなっているので発熱があるとのことです。
 
           tatebaさんのDAC1794-3                         火星人がひょろりと立っている感じ?

横から見れば、こんな感じです。誤って扱えばミニチュア管が割れちゃいそうです。
そう言えば、だれかが薬のアンピルみたいっていってたな。
さらに、このDACは朝方まで製作をされていたようです。ちょっと電源を入れるのが怖い?


真空管の頭がちょこんと出ているがチャームポイント。

やっぱり綺麗!
つぎはMHIさんのDACです。TDA1543を4パラでつかったものですが、なんといってもアナログ部が凝っています。
ヒロ:「金○式ですか?」 
某氏:「いや、もどきやね」

そう。金○式は基板も4mmピッチのものを使わないといけないようです。2.54mmの蛇の目基板は邪道らしいです。
蛇の目基板だから邪道、ってオヤジギャグ?

しかし、いつもながらケースの中は美しく作られています。
「もらって一番嬉しいのはこれやろね」と言う声も聞こえてきます。
またケースの裏側のスパイクも良いですね。ハンズで売っている真鍮の足に滑り止め(?)が貼付されいます。


MHIさんのTDA1543-DAC。いつもながら綺麗な仕上がりです。        スパイクもこの通り。あ、そんなふうに触っちゃいや!


アナログ回路は金○式。


ををを!高そうな抵抗!!!!

AさんのR−2R DACのご開帳です。なにやら0.05%級の抵抗をつかったとのことです。
で、これって無茶苦茶高いのでは・・・それが何個付いているんだろう・・・・
(あとで教えてもらいました。RSコンポ価格で1800円らしいです。それが98個。
まさかRSコンポでは買ってないですよね?)


       実は、この抵抗はかなり高い!                           その高い抵抗がずらりと並んでいます。

R-2Rは前回も聴かせていただきましたが、今回はかなりパワアップ!
メインの変更はICを74HC574から74AC574に変更されたようです。基板のICはかなり汚くなっていますが、
一度は4パラを試したけど、あまりよくなかったので元にもどされたようです。このSOPを積み重ねてパラにしようとしても、
ICのリードが短くてかなり苦労されたようです。DIPだったら簡単なんですよね。

ロジックはAC574を使用


さて、めいめいのDAC類を机の上にならべてワイワイガヤガヤ。やっぱり、自作のオフミってこういったところが面白いですよね。


いきなり中味をさらけ出したDACたち。あ、1つ電子ボリュームプリがあります。さてどれ?


謎のKAIDACU?

そうこうしているうちに、最後に龍一さん登場。今回はBSチューナを改造してDACにされたものを持ってこられました。
BSチューナが単体で売られていたとなると、かなり昔の話しですが、コストを度外視して作られたものらしくかなり中味が充実しています。

ええおっさんの集まりです。

なんせキャノンコネクタがついているようなBSチューナって何?って感じです。実はこのチューナの型番は内緒にしてくれとのことでした。


下側が主に改造されているところです。

これが心臓部のDACです(右側に上下で並んでいるもの)。右端には銅箔スチコンがありますが、これはオリジナルらしいです。
ICの上にはセラミック板みないなものが接着されていますが、見る人が見れば、何をつかっているかすぐにわかるとのことです。

このDACの心臓部!


まずはSOULNOTE dc1.0から試聴

今回の試聴のシステムはこれ。スピーカはSCANSPEAK社の18センチウーハ、12センチミッド(だったかな?)、
そしてドームツーイタの3WAY。使用したアンプ等の詳しくはksさんのBLOGに載っていますので、そちらを参照してもらったほうが良いでしょう。

音はものすごく柔らかい感じで、ユニットサイズ以上に朗々となります。
バスレフは後ろについていますが、低音の持ち上げる周波数も良く合っていて、低音も十分。広い部屋でも余裕です。
それよりもなによりも、この手のスピーカをこれだけ余裕を持って置けるスペースが羨ましい・・・
スピーカの後ろにはパイオニアのバーチカルツインのトールボーイがありますが、あとで思えばこれも鳴らしてみたかった。
 
今回のベースとなる試聴機器                               スピーカ部。やや後ろに傾斜しているエンクロージャが面白いです。

しばし、このシステム構成にて各自がもってきたCDを拝聴。私は、ちょうど左側に置いてあったカウチに着席。
ん・・・気持ちよくて、1/4くらいすやすやしていたかも。

昼食ブレイク。

時間も12時を過ぎたので、各自持ってきたお弁当を広げてブレイク。
さて、このとき話題になるのが、必ず石の話し。ぞろ目の型番の石がいいとか、規格表の最初に出てくる石がいいとか・・・
みなさん、じゃなかった特定の人ですが、目をつけた石はかなりの数量を買われるようです。
デジットあたりで、特定の石の在庫が無くなったら、ここにいるメンバーが犯人の確率は高そうです。
石だけじゃなくコンデンサも同様らしく「衣装ケースに10箱くらいコンデンサあるんや」
という人が約2名。って、どこに置くんでしょうか?という素朴な疑問が湧いてきました。

いよいよDAC1794−3の競演!

さて、昼からは本格的に各自のもって来たDACの聞き比べです。
その前に、試聴するCDを選びます。今回はこの2枚。どちらもゆったりとした音楽です。

試聴のCD。詳しくはこちらの中に記載さています。

まずはハムさん。

トップバッターはハムさん。「年の若いものから・・・」という自己申告でした。しかし、この面子だったら終生トップバッターですよ。
おおお、良いですね。ハムさんらしい爽やかな感じの音です。ご本人は、試聴の間は終始緊張しておられるように見えましたが、
鳴り終わったあとは、「してやったり」という感じだったかな?前回は「コンデンサカタカタ事件」がありましたからね。
「ええやん、これ」「石は2SC1815?」 「いや2SC1775です」「やっぱり」
というやりとりが出てきます。
なんか、2SC1815ってバカにされているのかな?次は私ですが、これは2SC1815/A1015の固まりです。ちょっと心配・・・・

お客さん!踊り子に触っちゃ困りますよ。     お客さん、後がつかえてんだから早くしてね!

次は私
鳴り出しときは、ハムさんのとは全然違う感じ。人によって感じ方は異なるけど、少し太い大人の音という印象もありますが、
自分としては、固めのしっかりした感じに聞こえました。これが2SC1815の音かな?
「2SC1815って30年後には銘石になるかもしれんな〜」というのは龍一さん。
じゃあ、秋月で10袋程度買って置きましょうかね(って、それでも知れてる?)

小生のDAC1794-3。2SC1815でもいい音です。侮れません。


やっぱ、自作はこうで無くっちゃ!

DAC1794-3のラストバッターはtatebaさん。今回の一番人気です。ケースの上からちょこんと飛び出した真空管がチャームポイント。
多分、本人は何かがぶつからないかヒヤヒヤものだと思いますが・・・・
音は、真空管らしいというか、らしくないというか繊細な音ですね。
これ、いいです。でも、大変なのでたぶん作る気は起こらないとは思います・・・とはみんなの感想だったような(笑)。

人気者のDACにはいつもカメラが付いています。パパラッチ?


MHIさんがtatebaさんのDACに見入ってる?

しかし面白いものです。同じ基板なのに作る人がちがうと、外観はもちろんのこと
こうも音が違うものですね。だから自作オーディオは面白いのでしょう。

お次の出番は、楠式DACです。あれ?

DAC1794-3の競演も終わったので、次はAさんの持ってきたDACを鳴らしてみます。
Aさん曰く、「アンプを反転に替えました!」ということです。ん? 
いままで「ボーン」と部屋一杯に広がっていた低音が「ポ〜ン」と鳴ります。
それに、なぜか高音が出過ぎ?全然違う音楽がなっているよう・・・・
そう、カップリングコンデンサの出力を反転アンプに入っているために、見かけ上容量不足で
低音がカットされた状態になっていたのでした。
Aさん、また次お願いしますね。

 
 Aさんの楠式DAC。改造が仇に・・・・                        リスニングポイントを替えて、また試聴。

これは良くなった!
楠式DACは惨敗でしたが、次は真打ち(?)、AさんのR-2Rの登場です。
前回聴かせてもらったときから比べると随分音の質が上がっています。
そのポイントは抵抗というより、ロジックICの変更とのことでした。
歪み感もないし、これにメモリーバッファーを付け加えたら、さらにパターアップかな?(次回楽しみにしてます!)。

龍一さんDAC
 BSチューナ改のDACですが、これも良いですね。昔の装置だからといってバカにできません。
とおいうか、昔の装置だからこそしっかりと作ってあるような見本でした。でも、こういった装置をヤフオフで落とし始めたら
大変なことになるのは明白なので、手出ししない方が身のためかも。

MHIさんDAC
 
TDA1543ってこんな音がするんだ〜といことを再認識するには十分なDACです。でもアナログの個性がかなり影響強いのかな?
と思ってしまいます。

終盤戦!
さて、ちょっと嗜好を変えて真空管アンプをならしてみました。なにやら、前回のオフミから電源をいれていないとのことです。
なんと勿体ない。捨てるなら場所教えてくださいね(って、みんな思っているかな?)

久しぶり登場の真空管アンプ。チューブなんだったけ?

またまた嗜好を変えて、小生のもってきたプリ(というか電子ボリューム)をならしてみます。
スッキリ、いい感じで鳴ってくれました。これも"SC1815/A1015を使用していますが、
スッキリ鳴るのはそれらの石の特徴かもしれません。

久しぶりに通電した電子ボリュームプリ。

dc1.0のご開帳!
しかし、大きいものです。今回の試聴のシステムの中ではDACが一番大きいなんて、初めてのことじゃないかな?
ご開帳は、ご本人のksさんにやってもらいました。DACの下にコルクシートが敷いてありますが、このDACにはスパイクが
生えているためです。

いよいよご開帳。ネジ6本で上蓋がはずれます。

やっぱりトランスはでかいっす。本当はDACにこんなサイズのトランスは必要ないのですが、大きいとPR効果デカイですよね。
一説にはパワーアンプと同じトランスという話しも・・・・それを裏付けるかのように電源コンデンサの耐圧は63Vらしいです。
なんぼ何でも、この耐圧はDACではあり得ないでしょう。ということで、かなりの電圧ドロップになるので大きな放熱板が付いているのかもしれません。

 
 放熱板の温度はどれどれ?                             情報収集しなくっちゃ。 リバースエンジニアリングだ!!!!! 

最後はまったりと、

で、やっぱりご登場頂いたのはtatebaさんのDAC1794-3です。今回、このDACがご指名No1です。

再度登場の人気者。

のんびり、まったり色々な音楽を聞いて、楽しいひととき。Aさんの音源も登場してきました。


ハムさんが持ってきた1枚。有名な版らしいです。ドンドカと結構派手な音がでてきますが、
これって寮でならそう物なら「一発退場!」らしいです。

ハムさん音源。

いつものごとく・・・・
最後はいつものごとくAさんが仕切って、生録音源を披露してくれました。
今回は同じソースで24Bitと16Bit音源の2つがあったので、それらの聞き比べもやりました。
どちらが24Bitでしょうか?多くの人が自信をもって手を挙げますが、結果は・・・・・
まあ、音楽って楽しんでなんぼのものですね(って負け惜しみ?)

Aさんの音源でブラインドテスト。結構難しい・・・・・

今回のAさんの新兵器。DSD録音ができるポータルブルレコーダ。世の中には色々とあるものです。
アナログ出力だけというのが、オフミには使いにくいところかもしれませんが、もともと用途が違いますからね。
HDDの容量は40GBだったかな?まだ買ったばかりで、使い方に慣れておられないようでした。

こんなものがあるんだ・・・・

日は暮れて・・・・・
時間は夜の7時。土曜日のオフミなら、もう1回戦くらいでいますが、明日はみなさん仕事です。
中には、5時に出張に行かれる方もおられるようですから、そろそろ退散の支度です。

散らかした機材がゴミをかたづけて、ksさん別宅を後にします。

帰宅したら、ちょうど8時頃。お腹もすいているので晩ご飯を食べて、ちょっと一杯。
ふう、お腹も頭も今日は満杯です。
次回も楽しみです。

みなさん、お疲れさまでした。ksさん、毎回場所の提供有り難うございます。