ちょっとTea Time!? ダイソーの300円スピーカじゃないけど・・・ 2020.3.13

手元に小さいけど、大小のスピーカがあるのでこれで2WAYを作ってみようかと思案中。
スピーカは小さい方がPC用の500円で買ったUSBスピーカから取り出したもので直径5cmほど。
大きいほうは秋月で売っていた500円のスピーカ(いまは無い)で直径8cmほど。


このスピーカを使って2WAYを作ってみようかと思案中。

これらのスピーカだけど、ちょっとマグネットが貧弱で、つくったのはいいけど満足になるかな〜という不安がある。
とくに秋月の500円スピーカは以前に買った同サイズの300円のモノに比べてもマグネットが小さい。
ちなみに秋月300円のスピーカは書斎のスピーカとして結構良い音を出してくれている。


マグネットはちょっと貧弱。大丈夫かな〜。


以前に買った秋月300円のスピーカの方がマグネットが大きいです。
引用:http://www.easyaudiokit.com/bekkan3/CNC3020/CNC3020.html


小さいほうはダイソーと同じスピーカかな?

小さい方のスピーカは外観はどうやらダイソーの300円スピーカと良く似ている。ひょっとして同じユニットだろうか?
というのも、このダイソースピーカは結構良い音がでるということでネットで話題になったもの。
確かにセンターキャップの無い様子などの外観は同じっぽい。

ダイソーの300円のスピーカユニットと同じかな〜?
引用:https://jibundeyarou.com/daiso300sp/

でも、残念ながら同じユニットではないようです。ダイソーのスピーカの写真をネットで探していて
マグネットのサイズが全然違うことがわかりました。ダイソーのスピーカの方がかなり大きいです。
これが音の良さの要因にもなっているのでしょう。


ダイソーのスピーカのマグネットはかなり大きいです。

引用:http://blog.natureblue.com/article/184270818.html

ダイソースピーカの使用例はユニークなものが多い

ダイソーのスピーカはその値段もあり、分解してオリジナルの箱に入れる改造をしている人が結構います。
多くは、MDFを使った作例が多いですが、中には3Dプリンタやアルミブロックを切り出して作られる方もいます。
みていて楽しいです。

これは楽しい意匠です。3Dプリンタで作られていますが、塗装が見事です。
引用:https://news.livedoor.com/article/image_detail/17486839/?img_id=23387745



ここまでやるか〜ってな感じです。アルミブロックからの切り出しです。
https://www.youtube.com/watch?v=TcM_4Mhl2l8

ところで、小さいスピーカはツイータ替わりになるか?

2WAYのスピーカにしようとしているのだけど、本当に小さいスピーカの方が高音再生に向いているか気になるところです。
ということもあり、スピーカ単体で特性を調べてみました。

簡単にセットアップしてスピーカの特性を測定です。高音の反射を抑えるために、気休めに机の上にボロ布をおきました。

測定結果は下図のようになります。スピーカの径がちがうので小さいスピーカ(凡例が\500のもの)の方が
全体にレベルが低いです。まあ、低域はスピーカ単体では出ないのはわかっているのは無視です。
で、気になる高音の特性ですが、嫌な結果になりました。


大きいスピーカ(凡例:AKIZUKI)と小さいスピーカ(凡例:\500)でのスピーカ単体でのf特性

ツイータとして使うには数kHz以降のレベルが一定を維持してほしいところですが、比べてみるとどうやら高域の特性は
大きいスピーカの方に歩があるようです。こりゃ、大小のスピーカで2WAYにはならないです。

大きいスピーカ(凡例:AKIZUKI)の方が小さいスピーカ(凡例:\500)より高域の特性がいいです。


しかし、なんで小さいスピーカの方が高音が出にくいのだろう?色々と考えられますが、マグネットが貧弱なのかもしれません。
また一番怪しいのがコーンの表面にある銀色の被覆です。コーンはアルミでなく、紙コーンの上に銀色の膜がありますが、
これが重量増になってコーンが動きにくいのでは?と想像したりです。

さて、どうしよう?
 当初の計画の2WAYは意味がなさそうなので、どちらのスピーカだけのフルレンジでエンクロージャをつくるかな〜。

とりえあえず・・ 2020.3.14

DAISOもどきのSP用の箱を作りましょう。サイズはCDジャケットと同じサイズの高さ125mm、奥行き142mmです。ただし幅は70mmです。
なぜ、このサイズにしたかといえば、使わなくなったらCD立にちょうどいいかな〜っと。それに、CDラックに納まりますから(笑。

このくらいの小さいサイズだと、100均一のMDF(400×300mm)1枚から片チャンネル分が切り出せます。
ですから2枚(200円+税)の材料費になります。小学生の工作の感じですね〜って、小学生に怒られそうです。
小学生の方がもっとコストをかけて工作していそうなので・・・。


板材の切り出しが終わりました。100均一のMDF2枚で足りました。


SPはフロントバッフルの裏面から接着で取り付ける。もう再利用することもないでしょう。


接着剤は十分に。これで気密性を確保します。


固定は輪ゴムで十分です。小さいスピーカならではの固定方法です。

バスレフポートは

これが結構悩みます。最初はタピオカ用のストローを使おうかと思いました、
ちょっと細すぎるかな〜。色々とダイソーの店内を物色していて、これを使うことにしました。
石油ポンプのパイプです。
 フレキの部分はCNCの集塵用の保守パーツにもなるので、無駄になることはありませんので好都合です。
直径はおよそ15mm程度のようです。


石油ポンプの軸の部分を使いました。直径はおよそφ15.5mmです。

このポートをつかったときにポート長と共振周波数の関係(実験式)を調べると、
下図のようになりました。あまり低域を欲張ることもできませんが、
ポート長を2,4,6cm程度で切り替えて低域の特性を調べてみましょう。


ポート長と共振周波数の関係はこんな感じです。130Hzくらいを持ち上げたいので、短いポートで良さそうな感じです。


実験は2,4,6cmよポートなし、ポートあり(0.6cm相当)で調べてみました。


バスレフポート長を変えての周波数特性の測定状況です。マイクとスピーカの距離は20cmと近いです。

ポート長は2cmくらいでいいかな

測定結果としては、ポート長を変えてもあまり大きな変化はありませんでした。
ポート直径が小さかったかもしれません。それでも低域再生を細かくみると、なんとなくポート長2cmあたりが
低域が豊かにでそうです。


ポート長を変えても大きくは変わらないようです。


細かく見ると、ポート長2cmあたりが一番良さそうです。

最終組み立て&試聴!

ポート長も決まったことだし、ポートをフロントバッフルに接着して、さらにフロントバッフルも接着して最終組み立てを行いました。
で、組み立てが終わったら早速試聴です。
 机の上にスピーカとマイクをセットして録音です。
 ポートを塞いだ場合と、開放した場合で聞き比べてみました。
 オリジナルはこの音源です。

まずはポートを塞いで試聴です。最初聞いたときは
想像以上に良い音がでている感じがしました。
おそらくオリジナルのプラスチックの箱に入ったときよりかは
かなり良い音がでていると思われます。
 ただし、低域の再生はかなり貧弱ですね。

再生音はこちら。
次はポートを開放して試聴です。
最初から低域が増しているのがわかります。
8cmフルレンジを小容量の密閉で使った程度の
低域はでているかもしれません。
 それでも5cmの限界ですね。腹に響く感じはありません。
でも、この程度の低域がでているのならPC用の
スピーカとしては十分かもしれません。勿論、
音楽ではなく音声や効果音のみを鳴らすことが
前提ですが。

再生音はこちら。

結論としては

 MDFの箱に入れたバスレフにしてみました。多分、オリジナルの箱よりかは良い音がでていると思いますが、
やはり5cmスピーカの限界が見えてしまいます。これをBGMの常用にするのはすこしさびしいですね。
最初の想像通り、CD用のブックエンドになってしまいそうです(笑。


やっぱりこうなる運命かな〜


(つづく)