ちょっとTea Time!? V2164(VCA)を試してみる! 2022.5.12

秋月でちょっと気になるICがあったので買ってみました.
電圧制御の増幅器(VCA)です. これをtかってお遊びでシンセサイザーでもつくれそうです.
というのもピアノなんかは、鍵盤を叩いた瞬間に音が大きく、その後に減衰するので
正弦波の信号の振幅を制御するのに便利なICです.

このICはどうやらアナログデバイスのセカンドソース品のようです.
データシートが2種類ありますが、アナデバのほうが詳しいので、実際に参照するなら
そちらのほうが良さそうです.

V2164のマニュアル.とても簡素
SSM2164のマニュアル.詳しく書いてあります.


こんなICが売っていたので買ってみました.

動かしてみましょう! あれ?
さっそくブレッドボードに実装して動かしてみました、電圧でゲインが変化するのは確認できましたが、
なぜか波形がとても汚いです.これってブレッドボードの影響かなあ?

簡単にブレッドボードで動かしてみました.


上:出力(-20dB時)、下:入力(1V)
なんか出力波形が汚い!ブレッドボードのためかなあ?


ユニバーサル基板に組んでみる!
ノイズが気になるので、ちょtyと面倒ですが基板に組んでみました.
ベタメッシュのある基板なので、ノイズには強いはずです.
さらに、手組ですが配線はかなり短いのでブレッドボードのようなノイズも出にくいでしょう.

こんな形ですが、ユニバーサル基板に組んでみました.

ついでなので
どの部分の回路がノイズに影響するのかを調べるために、
もっとも基本的な部分から、回路を追加していって波形との関係を調べてみました.
結論としてノイズを取るためには、IV抵抗へのパラに接続するコンデンサと、入力のCRが重要であることがわかりました.
これって、まるでメーカのデータシートそのものです.
やはり、メーカの推奨回路はバカにできませんね.

オシロ観察
下(ch1):入力 上(Ch2):出力
回路図
もっとも簡略化した形です.
かなり発振していますね.

ゲインは0dBです.
V2164とOPアンプにパスコン(0.1uF)入れてみた..
でも発振は納まりません.
アナログ回路ではパスコンってあまり意味がないのかもと思ったりです.

ゲインは0dBです.
IV変換の抵抗に100pFを追加してみた.
発振は納まったけど、出力の輝線が太いなあ〜.
それになんだか出力波形が歪んでいるようです.

ちなみにゲイン-20dBに小さくしています.


ゲインは-20dBです.
入力に560Ωと680pFのコンデンサを追加.
これで出力信号が綺麗になりました.

ゲインを-60dBにしても綺麗な波形です.
このあたりになると、どうしても測定系のノイズがでてきますが---

ゲインは-20dBです.


ゲイン -60dBまで落としました. 
このレベルになると測定系でのノイズがどうしてもでてきますが
変な発振等はありません..

まとめ

電圧制御アンプであるV2164を動かしてみました.
回路定数については、メーカ推奨の回路にしたほうが良さそうです.
アンチョコに省略してしまうとノイズになやまされそうです.

(おしまい)